種類

メモ

1.	害虫
1.1.	ハダニ
かたまって糸を吐き風に乗って移動する。
1.2.	コナジラミ
衛生害虫
おしりから汁を出すのでカビが発生する。
ウィルスを媒介する。
オンシツコナジラミは羽と羽の間に隙間がない。
タバココナジラミは羽と羽の間に隙間がある。
トマトの先から黄色くなる病気を媒介する。
症状の出たトマトは土に埋めるしかない。
かたまりでいる
	駆除するときはビニールでくるんでからやると飛散しない。
	周りに卵がある。
1.3.	アザミウマ
花粉を食べる
葉の中に卵を産むので卵を見つけるのは難しい。
さなぎは土の中にいる。
有機農業では天敵がいるのであまり増えない。
1.4.	マメハモグリバエ
寄生蜂がいるので露地ではあまり増えない。
ハウスでは注意が必要。
紫外線をカットすると夜だと思って動かなくなる。
1.5.	アブラムシ
汁を出すのでアリが寄ってくる。アリがたかっていたらアブラムシ化コナジラミがいると思ったほうが良い。
かたまっている。
卵でなく、幼虫の形で生まれてくる。
コロニーを形成する。
1.6.	アワノメイガ
トウモロコシの雄花に卵を産む。茎を通って雌花にまで行く。
葉が実の上に3枚あれば収量に影響しないので、雄花を切り取って受粉させると害を防げる。
1.7.	ミツモンキンウワバ
卵は1つ産む。
おしりが丸い。
死にやすいのであまり害は広がらない。
1.8.	アオムシ
アブラナ科にしか卵を産まない。
産む場所がないと一カ所に集中することもある。
卵は一つずつ生む。色はオレンジ。
揮発性の匂いに寄せられてくる。
寄生されても繭になるまで食害は続く。
1.9.	オオタバコガ
ナス、トマト、ピーマンにつく。
卵は一つずつ産む。
葉に穴が一つ空いていたらオオタバコガ。
花粉を好む。
実の中に入る。
1.10.	ハスモンヨトウ
卵塊で生む。400から500個を一度に産む。
2齢ぐらいまでは塊でいる。
幼虫は国道を渡れるぐらい移動能力がある。
天敵はたくさんいる。圃場を食べつくすと隣の圃場に移動する。
防虫ネットに卵を産むこともある。
今年はフェロモントラップにまで卵を産み付けられた。
イネ科はあまり食べない。
慣行農業の黒大豆は花が咲くころに農薬をまく。その農薬は天敵も殺してしまう。
1.11.	テントウムシダマシ
ナスやジャガイモにつく。
ジャガイモからナスに移る。
暑さに弱く、40℃で死ぬ。
天敵はほとんどいない。
1.12.	ウリハムシ
小川町でキュウリを栽培すれば必ず付く。
山で越冬する。
クジャクソウでも問題になっている。
アルミ蒸着シートを敷くと、どちらが上かわからなくなるので飛べなくなる。キュウリの背が高くなると反射光が届きにくくなるので効果が落ちる。
アルミ蒸着シートを圃場の周りに敷いて、侵入防止する方法もある。
毎年同じところから食害が広がるはずなので、どちらから来るか把握して対策をする。
1.13.	カメムシ
天敵が多い。
2.	益虫
2.1.	鳥
鳥は基本的に虫を食べるのでいいやつ。
2.1.1.	ツバメ
2.2.	カエル
2.3.	テントウムシ
もともとはカビを食べる虫だったのが肉食に変化したと言われている。
ナナホシテントウとナミテントウは暑さに弱い。
2.3.1.	ヒメカメノコテントウ
6~7月にいる。
亀の甲羅のような模様。
ユキヤナギが好き。
2.3.2.	コクロヒメテントウ
2.3.3.	キアシクロヒメテントウ
ハダニを食べる。
アジサイにいる。
2.3.4.	キイロテントウ
頭が白い。
うどんこ病を食べる。ただし、病気を防げるほどではない。
居たらうどんこ病発生のシグナル。
2.4.	アブラムシを食べる益虫
2.4.1.	タカラダニ
2.4.2.	クサカゲロウ
農薬として売っている。
2.4.3.	ショクガタマバエ
農薬として売っている。
2.4.4.	ヒラタアブ
2.5.	ハダニを食べる益虫
2.5.1.	アオバアリガタハネカクシ
毒を持っている。
2.5.2.	ヒメハダニカブリケシハネカクシ
2.5.3.	カブリダニ類
2.5.4.	ハダニアザミウマ
矢羽のような形をしている
カルピス色をしている
2.5.5.	ハダニバエ
ハダニを食べると体が赤くなる。
2.6.	その他の益虫
2.6.1.	ホシボシゴミムシ
敷いたわらの中にいる。
2.6.2.	アシナガバチ
肉団子を作る。
嫌われ者だがいないと困る。
2.6.3.	ハサミムシ
泥の中にいる。
害虫駆除能力は低い。
2.6.4.	網を張るクモ
1か月ぐらい食べなくても平気
害虫駆除能力は低い。
2.6.5.	コモリグモ
コナガが出なくなる。
2.6.6.	ハエトリグモ
2.6.7.	カニグモ
3.	カメムシ
肩を見ると良いカメムシか悪いカメムシかわかる。
肩が張っていないカメムシは悪いカメムシ
肩が張っているカメムシはよいカメムシ
肩が張っているが背中にハートマークのあるものは悪いカメムシ
卵が塊であるものは悪いカメムシ
悪いカメムシは集合ホルモンを出す
3.1.	クチブトカメムシ
3.2.	ルリクチブトカメムシ
3.3.	シロヘリクチブトカメムシ
3.4.	ハネナガマキバサシガメ
3.5.	ヒメハナカメムシ
ナスにいる。
アザミウマや花粉を食べる。
小さいハスモンヨトウやオオタバコガを食べる。
3.6.	オオメカメムシ
4.	寄生蜂
4.1.	アオムシコマユバチ
出るまで効果はない
春には活躍するが夏場はいまいち
4.2.	サムライコマユバチ
4.3.	アブラバチ
マミーを作る。
一匹10円で売っている
4.4.	クロタマゴバチ
カメムシの卵に寄生する。
4.5.	タバコアオムシチビアメバチ
4.6.	キンウワバトビコバチ
1つの卵から2000頭の子供が生まれる
4.7.	ヨコスジヤマコバチ
4.8.	オンシツツヤコバチ
4.9.	アブラコバチ
黒いミイラを作る。
チャバラアブラコバチは製剤化されて売っている。
5.	虫の病気
5.1.	核多角体ウイルス
ハスモンヨトウがかかる
5.2.	緑きょう病菌
だんだん白から緑になる。緑になってから他の虫に感染するようになる。
5.3.	昆虫疫病菌
6.	その他の話題
6.1.	土着天敵
低温短日で冬眠する。
高温長日で活躍する。5~8月ぐらい。
6.2.	黄色粘着トラップ
黄色粘着トラップを仕掛けると羽のあるアブラムシが一番とれるのは12月。つまりその時期に移動している。
6.3.	アブラムシ
2月上旬にはアブラムシは繁殖している。
育苗中にアブラムシが付けば、定植して防虫ネットを張ってもアブラムシの害は防げない。そのため、有機農業では果菜の初期生育が遅い傾向がある。
6.4.	ハウスの防虫ネット
ハウスの防虫ネットは大事。出入り口にもネットをつける。
6.5.	バンカープランツ
大麦によるバンカープランツ
ムギクビレアブラムシが付く。これはイネ科以外の作物に移らない。
コレマンアブラバチのマミーができる。
6.6.	テントウムシ
テントウムシは2月上旬ぐらいにはいる。河原などで集めるのはこの時期。
3月には交尾が始まり、4月中旬には幼虫が発生する。
6.7.	害虫と野菜の発する匂い
高林純示教授の研究
作物は害虫に攻撃を受けると天敵を呼び寄せるための匂いを発する。
6.8.	肥料と害虫
肥料が多いと虫が付くといわれるが、肥料が少なくて弱っても虫はつく。
6.9.	有機肥料分解速度
有機肥料はゆっくり効くといわれるが、夏場の高温期はすぐに無機化する。
水分が多い場所では肥料が早く溶け出す。
6.10.	メルコクアント硝酸イオン試験紙
メルコクアント硝酸イオン試験紙で硝酸イオンと亜硝酸イオンを測定できる。
縦に切って使えば倍使える。
6.11.	牛糞堆肥の窒素量
牛糞堆肥は窒素量4%
1000kgの牛糞堆肥を入れると40kgの窒素。
ただし、無機化率30%なので、実際には12kgの窒素量になる。
肥料の要求度の高い果菜を牛糞堆肥で与えるのは無理がある。
肥料が少ないとゆっくり育つため、味が良くなることはある。
6.12.	ハムシと忌避植物
ハムシの防除は難しい
ハムシはネギ、ニラ、ラッキョウ、ニンニクなどを嫌うので、これらの作物の風下では被害が減る傾向がある。
6.13.	農薬
ニームはだめ。
有機JASで使ってよい農薬ジーファイン(炭酸ナトリウムと無水硫酸銅)はカブリダニを殺してしまうからダメ。たぶん、硫酸がダメなのだろう。